ユー・レイズ・ミー・アップ

今日は、「自分のはたらきを生きること」について気持ちが動いた曲を紹介したいと思います。
年末になると聴くことがあるかと思います。ケルティック・ウーマンというグループが歌っています。
You raise me up

歌詞および訳

歌詞
 When I am down and, oh my soul, so weary;
 When troubles come and my heart burdened be;
 Then, I am still and wait here in the silence
 Until you come and sit awhile with me

 You raise me up, so I can stand on mountains;
 You raise me up, to walk on stormy seas;
 I am strong, when I am on your shoulders;
 You raise me up' To more than I can be

 You raise me up, so I can stand on mountains;
 You raise me up, to walk on stormy seas;
 I am strong, when I am on your shoulders;
 You raise me up' To more than I can be

 There is no life ' no life without its hunger;
 Each restless heart beats so imperfectly;
 But when you come and I am filled with wonder
 Sometimes, I think I glimpse eternity

 You raise me up, so I can stand on mountains;
 You raise me up, to walk on stormy seas;
 I am strong, when I am on your shoulders;
 You raise me up' To more than I can be

 You raise me up' To more than I can be


訳はいろんな人が行っているので今回は割愛しますね。以下一部ですが、ご参考いただけますと幸いです。


歌の意味を読み解く

サビの部分の4行を象徴から解釈してみました。
You raise me up, so I can stand on mountains;

「山」は「困難」「課題」を象徴します。ここに登る力をくれる、ということで「あなたがいるから私はこの困難に立ち向かうことができる」という意味にとれます。

You raise me up, to walk on stormy seas;
「嵐」は感情を伴う突然の変化、「海」は現在地とは違う世界への架け橋、ということで「あなたがいるから私は慣れ親しんだ場所を捨て去って本当の強い衝動が呼んでいる新しい場所へ向かう勇気をもてる」という意味にとれます。
I am strong, when I am on your shoulders;
You raise me up' To more than I can be
「肩」は、身体の中でも仕事や使命を一身に背負う部位です。前2行から、「You」は「創造主」「神」「宇宙自然の総て」といったものを指すのでは、と感じました。そうなると、創造主の仕事を共に歩む共同創造者としての「私」がこの歌の中では存在していて、この2行は「私の仕事があなたの仕事であり、それを果たすために、私は私の限界を超えることができる」という意味にとれます。

生きる「衝動」の存在を垣間見せる歌

胸熱な曲ですね。この曲を聴くと泣いてしまうときがあります。人は、ともすると自分がいいポジションにいることしか考えず、現状維持に執着し、それによってリスクが実現化すれば他人のせいにして自分を正当化し、本当にちっぽけに生きてしまいます。しかし、生まれてきたその裏に隠れている衝動は、そんなことをするために生まれてきたのではないのですよね。だから、ちっぽけに生きるといわゆる「ワクワクした感じ」がわからなくなっていくのです。そして氷や石のように硬く硬く、気持ちも言葉も失っていきます。「衝動」なんてそもそもなかったことにしようとします。この曲はその氷や石を砕き、「衝動」の存在を垣間見せてくれる歌だと思っています。
私にとって、人生それ自体には、意味はないです。自分で勝手に意味をつけていくのです。ちょうどそれは生まれた瞬間というのは真っ白なキャンバスと何色かの絵具が渡されて、たったこれだけでどんな絵を描いていくか決めて、手を動かすかのようなことだと思っています。輪郭が決まり、塗りだすと、「人生の意味」が自分の中で決まっていきます。その人生に失望し、皮肉や批評に明け暮れ、自分自身から離れて他人事のように時間を潰してしまったとき、その遠くなった自分自身を見て「私はちっぽけな存在だ」と決めつけ、自分で自分を下に見てしまい、さらに失望します。暗い色がベタベタと塗り潰されてていくように。
私の人生が人類にとって特別かどうかなんて知らないけど、生きる意味なんてないけど、私がこの宇宙自然の命を一部分けてもらって生きていることには変わりがないのですね。その命を一生懸命生きる「今」、その宇宙自然の命の一部である「私」に出逢う。この繰り返しの履歴が「仕事」になり、人生を豊かにしていくのだろうなと思います。この歌は、その「私」との出逢いを予感させてくれるから、胸が熱くなるのでしょうね。

それでは、また。

夜明けの再会

心あたたまる世界を思い出して再会する場所

0コメント

  • 1000 / 1000